巨樹バオバブと野生動物を見に行く
南アフリカ・ジンバブエの旅 / 世界の巨樹を見に行く会

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アフリカに巨大バオバブを見に行きたいと思うようになったのは、マダガスカルに何度も足を運び、バオバブを見に行った後のことです。マダガスカルにあるバオバブの美しさは言葉では表せないものでしたが、マジュンガという町で見たアフリカから移植したというバオバブは、それまでマダガスカルで見たどのバオバブよりも風貌が変わっていました。
それはディギタータ種というバオバブ。その後、アフリカにはこの種の巨大なものがあると聞き、すぐにでも見に行きたいという気持ちになり、いてもたってもいられない気分になりました。ところが、日本にはアフリカの巨大バオバブの資料はありません。アフリカはたいへん広く、バオバブの分布地域を調べることはできても、一体どこに大きなものがあり、どうやって行けばいちばん大きなものが見られるか、まるでわからなかったのです。

そんなとき、(財)自然環境研究センターのある方が
「ジンバブエで大きなバオバブを見たなあ」と話していらしたのを思い出し、
とりあえずジンバブエを中心に行ってしまおうと、アフリカに渡ることにしました。
有名、無名あわせて数ヶ所を回りました。
ジンバブエには、「いちばん大きい」と観光案内にも出てくるバオバブがあり、その木は世界でもっとも幅の広い滝として有名なビクトリアフォールズの近くにありました。
しかし、そのバオバブよりも今回見に行くGonarezhou National Parkのバオバブのほうがはるかに僕たちの心をとらえました。もちろん、大きさでも負けていません。

というよりずっと巨大です。幹回りは25m以上でした。それより何より、ビクトリアフォールの近くの柵で守られたバオバブは観光施設を見ているようなのに対して、圧倒的な迫力がありました。「野生の、本物の、巨大なバオバブ」という感じだったのです。
 僕がアフリカで感動したのは木自体よりも一言でいうと、アフリカの大地のすごさ、アフリカに流れる時間の雄大さだったのだと思います。
たとえば朝早くジープでサファリに出て、バオバブのところに行くと、そこに目覚めた象がゆっくりとブッシュから現れ、大きな体でバオバブの前を泰然と歩いていきます。たったそれだけのことなのに、巨樹バオバブの前の空間がとてつもなく雄大な時間に感じられてしまうのです。
象は動物園にいる象とはまるで違い、サファリで出会うものは本当に美しいです。もちろん、これは象に限ったことではなく、ほかの動物たちも同じでした。世界中巨木を中心に旅を続けてきましたが、アフリカはやはり特別なところといっていいと思います。バオバブという木の素晴らしさもさることながら、単木でものを見るのではなく、そこに生活する動物たちがひとつの世界をつくっていることを実感できるのです。
そして、そのことを実感するためには、国立公園内のサファリロッジに滞在し、4WDのジープでバオバブと動物たちを見に行くのがいちばんです。長距離を歩くということはまったくありません。
 また、今回は、ジンバブエではバオバブを見るのにいちばんと思われるGonarezhou National Parkのバオバブをメインにするため、南アフリカ(ヨハネスブルグ)からのルートをとることにしました。

ジンバブエの首都ハラレからのルートを選ばなかったのは衛生面と安全を第一にという理由からです。アフリカを旅するということは、地域によってはあまり治安がよくなかったり、衛生面に問題があったりするところがあります。ジンバブエとタンザニアを回ることも考えたのですが、前記のような理由であきらめました。
南アフリカのMessinaやKruger国立公園の北部は、昔からバオバブの巨木で有名なところです。そして、南アフリカはアフリカ諸国の中では安全なところですので、安心してバオバブと動物の旅が堪能していただけると思います。

◎ 旅行期間 2001年11月5日(月)〜11月15日(月) 11日間

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